プレゼント選びと企画の仕事
先日、会社の先輩の誕生日プレゼントを選ぶのに、散々頭をひねったあげく「鉛筆専門店」に入った。鉛筆がメインとはいえ、メモやノートの紙ものから、革のメモホルダー、ボールペンまで色々ある。
こじんまりとして厳選の品が並んでいたにも関わらず、結局そこで1時間以上悩み続けた。昔から、プレゼント選びにものすごく時間がかかるたちなのだ。
まず、その人との全ての会話を思い出すところから始まる。
そして好きなものを思い出し、
嫌いなものを思い出し、
持っているものを思い出し、
持っていないものを思い出し、
必要だと思っているであろうものに思いを馳せ、
考えもしないけれどきっと好きになるかもしれないものにも思いを馳せ、
などとのらりくらりしていると、誕生日2週間前だったのに気づくと前日だった、なんてことが良くある。頭をひねりすぎて、買ってからこれでよいのかと悩み出すことも常のことだ。
そうして、悩み続けて同じ鉛筆を手に取るのも3度目くらいになったとき、ふと
「ああ、これ企画の仕事をしている時の気持ちと同じじゃないか」と、ぽかんと思った。
受け取る相手の気持ちを考え続けるという単純なことが、なんでこれほどまでに悩ましいんだろう。